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『すずめの戸締まり』

2022年(令和4年)・日本 監督/新海誠

出演(声)/原菜乃華/松村北斗/深津絵里/染谷将太/伊藤沙莉/花瀬琴音/花澤香菜/神木隆之介/松本白鸚

 1年に1本観るかどうかのアニメ。ここぞという作品はとにかく観るようにしている。動かない背景、子供騙しの妄想ストーリーに代表される日本のアニメーション映画の何処に魅力があるのだろうか。子供心を持つことがなかった自分の感情が他人には恥ずかしくて理解されたくもない。アニメが好きな人を罵るつもりはない。ただ自分にはどうして超えられないハードルが高過ぎて。観る事まで否定していた若いころに比べれば、はるかに丸くなったと思っているが・・・


『ガンズ・アンド・キラーズ』(The Old Way)

2023年・アメリカ 監督/ブレット・ドノフー

出演/ニコラス・ケイジ/ライアン・キエラ・アームストロング/ケリー・クヌーペ/ノア・ル・グロー

 準主役の娘が可愛い。それ以上に感情を忘れてしまったような彼女の精神構造に驚愕する。一風変わった西部劇、力がなければ生きていけない時代、腕力がなければ銃の達人でも生き抜ける時代は羨ましい。XXXXハラスメントなんていう言葉が通じない時代が懐かしくなってきている。この時代の速すぎる移り変わりに心も身体も追いつけない。もう一度100年後に生まれ変わってこの目で世の中を眺めてみたい。


ピエロがお前を嘲笑う(Who Am I - Kein System ist sicher)

2014年・ドイツ 監督/バラン・ボー・オダー

出演/トム・シリング/エリアス・ムバレク/ヴォータン・ヴィルケ・メーリング/アントニオ・モノー・Jr

 10年前の映画ですでにハッキングを詳しく映像化している。今やもう、この世界では素人が頭も手も出せない状態になっているのだろうと思う。それでもまだまだ「穴」は数多く存在するのだろう。馬鹿なアメリカ人は大谷の口座にどうやって他人がアクセス出来るんだろうとまったく素人集団ばかりの意見を吐いていた。そんなもの本人が知らない間になんでも可能なのだよ。もちろん、こっちとらだって素人、他人のパソコンを乗っ取ることすら出来るわけがない。


『僕たちは希望という名の列車に乗った』(Das schweigende Klassenzimmer)

2018年・ドイツ 監督/ラース・クラウメ

出演/レオナルド・シャイヒャー/トム・グラメンツ/レナ・クレンケ/イシャイア・ミヒャルスキ

 悪者はソ連だ。と言い切ってしまっても何も解決しないのは分かっている。悪いのはイスラム教だ、声高に叫んだらもっと解決しない問題が発生する。報復とジハードなるものを叫ぶ輩に何を説いても無駄であることは明らかだ。何ごとも穏便に済ませようとする大人の世界は今の日本でも健在なり。どうせ100年もないひとりの命がたまには結束して社会変動を起こせないものだろうかと。夢物語はその途中で息絶えてしまうのがおちなんだろう。


『ヘイティング・ゲーム 恋とキャリアの必勝法』(The Hating Game)

2021年・アメリカ 監督/ピーター・ハッチングス

出演/ルーシー・ヘイル/コービン・バーンセン/オースティン・ストウェル/ヤシャ・ジャクソン

 軽さのアメリカ映画に勝てる国の映画はない。出来事はたくさん起こっても行きつくところはハッピーエンドならば、何も気にすることはない。ただ、その結末に行きつくまでには嫌なことだってたくさん起こる。すべては時間が解決してしまうのだけれど、その過程がいつだって重要なのだと言い続けている。そうなんだよ、誰だって終わってしまえば気にしないから、結果が悪くなければ何をしてそうなったかの検証が出来ていない。だから次の時に同じようなシチュエーションで結果が伴わないことが起こってしまうのだ。


『生きる LIVING』(Living)

2022年・イギリス 監督/オリヴァー・ハーマナス

出演/ビル・ナイ/エイミー・ルー・ウッド/アレックス・シャープ/トム・バーク

 原作:黒澤明、橋本忍、小国英雄、黒澤明監督による「生きる」(1952年・昭和27年)のリメイク版だ。脚本はカズオ・イシグロ、長崎県に生まれ6歳の時に渡英したノーベル文学賞受賞者。1953年のイギリスを舞台に市役所の市民課に働く余命6か月を宣告された主人公の短い最後の官僚生活が哀しい。この期に及んで後輩に模範となる心意気を残せる仕事を全う出来た。でも、究極的には何も変わらない日常が続くという皮肉をしっかりと観客に伝えてくれる。何も変わらないよね、結局世の中は。


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