『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(Civil War)
2024年・アメリカ/イギリス 監督/アレックス・ガーランド
出演/キルスティン・ダンスト/ヴァグネル・モウラ/スティーヴン・ヘンダーソン/ケイリー・スピーニー
アメリカでは2024年3月14日、日本では2024年10月4日に劇場公開された作品がamazonプライムでこんなに早く、しかも特別料金なしで観られるなんて! 久しぶりに期待感溢れた鑑賞となったが「憲法で禁じられているはずの3期目に突入し、FBIを解散させるなどの暴挙に及んだ大統領に反発し、19の州が分離独立を表明、内戦が勃発した近未来のアメリカ合衆国」という宣伝文句には到底及ばない視点の映画で戸惑った。この時期、地球上のあらゆる国での保守化傾向は一体何処に未来が定まっているのだろうか。第三次世界対戦が勃発して地上には何も残っていない風の映像はもう既に観飽きてしまってはいるが・・・
『囚人の娘』(Prisoner's Daughter)
2022年・アメリカ 監督/キャサリン・ハードウィック
出演/ケイト・ベッキンセイル/ブライアン・コックス/クリストファー・コンヴェリー/タイソン・リッター
親が囚人というだけで生きるのは困難な日本に比べれば、アメリカ社会の人間に対する見方、接し方には真似のできない差があるような気がする。それでも、一般人とは違う囚人の娘というレッテルにはとてもじゃないけど人生を棒に振るような毎日が待っているのは哀しいことだけれど、仕方のないことかもしれない。アメリカ人の宗教心の根源にはそんなことも大いに関係しているのだろう。
『レッド・ワン』(Red One)
2024年・アメリカ 監督/ジェイク・カスダン
出演/ドウェイン・ジョンソン/クリス・エヴァンス/ルーシー・リュー/J・K・シモンズ
おとぎ話のサンタクロースは本物だったなんて、アメリカ人にしか考えられないストーリー展開に興味はあってもあくびが出てしまう。ヘラルド現役時代に「サンタクロース」を配給した。出来上がりを観るためにひとりでロンドンに行きりっぱな試写室で出来栄えをチェックした。どうだったかの連絡をすることなく日本に帰ってきたが、大騒ぎして良かったのはクリスマスの日までで、それ以降の客足の無さに嘆く日が続くこととなった。興行成績としてはそこそこで由とするしかなかった。
『PERFECT DAYS』(Perfect Days)
2023年・日本/ドイツ 監督/ヴィム・ヴェンダース
出演/役所広司/柄本時生/中野有紗/アオイヤマダ/麻生祐未/石川さゆり/三浦友和/田中泯
第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、役所が日本人俳優としては『誰も知らない』の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞したほか、作品はエキュメニカル審査員賞を受賞した。また2024年の第96回アカデミー賞では日本代表作品として国際長編映画賞にノミネートされた。ヴィム・ヴェンダース監督作品は好きではなく期待外だった。そこそこおもしろかったのが救いだ。東京にはいろいろな形をした公衆トイレがある。外国人から見たら、あれは映画のために作ったセットに違いないだろうと確信するだろうが、実際に存在することはこの頃ではSNSで発信されているので妙な言い訳っぽいことを言わなくて済むのが嬉しい。
『CHASE/チェイス 猛追』(Last Seen Alive)
2022年・アメリカ 監督/ブライアン・グッドマン
出演/ジェラルド・バトラー/ジェイミー・アレクサンダー/ラッセル・ホーンズビー/イーサン・エンブリー
妻が突然ガソリンスタンドの売店で居なくなって、それを探すアメリカ人らしい身勝手な行動が結構不愉快。自分のことは自分で解決しろと子供のころから教えられているアメリカ人ならではの物語に見える。往生際が悪くあくまでも知らぬ存ぜぬと世間を愚弄するのはアメリカ人の特徴だろう。自分が不利になれば嘘をついてでも相手を非難する人間性は大統領ばかりではなく全アメリカ人の性格だと勘違いさせられるしかない。
『オッペンハイマー』(Oppenheimer)
2023年・アメリカ 監督/クリストファー・ノーラン
出演/キリアン・マーフィー/エミリー・ブラント/マット・デイモン/ロバート・ダウニー・Jr.
『スパイ・アゲイン 記憶を失くした元相棒』(Kiss Me Deadly/The Delphi Effect)
2008年・ドイツ/アメリカ 監督/ロン・オリヴァー
出演/ロバート・ガント/シャナン・ドハティ/フレーザー・ブラウン/ジョン・リス=デイヴィス
『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』(The Holdovers)
2023年・アメリカ 監督/アレクサンダー・ペイン
出演/ポール・ジアマッティ/ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ/ドミニク・セッサ/テイト・ドノヴァン